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初めまして『かんちゃん』こと菅野です。

このサイトを立ち上げて最初の投稿となります。

最初の投稿は 2025年6月19日-20日にテント泊で薬師岳に登ってきたのでその様子を綴りたいと思います。

私は富山県に移住して丸3年が経ちましたが、富山県側の登山口からは薬師岳に登ったことがないのです。

過去に薬師岳に一度登っているのですが、焼岳、笠ヶ岳からの縦走で晩秋の薬師岳に登りました。

今回の登山口は、有峰林道(有料道路)を使い折立まで行きます。

太郎坂を登り太郎平小屋~薬師峠でテント泊~翌朝、薬師岳登頂して折立に下山のスケジュールです。

2025年度は普通車2,000円で午前6時から午後8時まで通行可です。

自家用車以外でのアクセスは、富山地方鉄道株式会社が運行する夏山バスも利用できます。

途中に分岐もありますが、折立方面へ進みトンネルをいくつか抜ければ折立の駐車場へと到着です。

折立にはキャンプサイトもありました。

駐車場の反対側にキャンプ場

駐車場から道路を奥へと進めば登山口があります。

この日は午前9時前に歩き出しました。

歩き始めて最初に目に飛び込んでくるのは慰霊碑です。

十三重之塔

十三重之塔とは?

過去の悲惨な事故も後生にも伝えて遭難事故が減少することを願います。

身も気も引き締めて歩き出します。

登山口の折立の標高は約1350mですが既にバテそうな暑さです。

年々気温も上昇し夏が長くなっている様にも感じますが、まだ身体が暑熱順化できていないので水分と塩分補給はしっかりとしながら登ります。

しばらくは樹林帯を歩く

直射日光は避けられるけど、風も遮るので楽ではなかったw

ブナ、カラ松などが目立つ樹林帯

そして不思議なモノが目に飛び込んでくる

アラレちゃん「んちゃ!」「ばいちゃ!」

登りだして1時間ほどでアラレちゃんに出会えます。

詳しいことは不明だが何故かほっこりしました。

さらに標高を上げていくと花も目につくようになりました。

ミツバオウレン(キンポウゲ科 オウレン属 6月~7月)

1870m三角点まで上がると低木になり景色が一変します。

薬師岳と太朗兵衛平

登山道の両脇には所々に高山植物が咲いていました。

植物は苦手なジャンルではありますが、調べながら理解していくと思いの外楽しいモノですね!

チングルマ(バラ科 チングルマ属 7月~8月)

コイワカガミ(イワウメ科 イワカガミ属 6月~7月)

ミネズオウ(ツツジ科 ミネズオウ属 6月下旬~7月)

イワイチョウ(ミツガシワ科 ミツガシワ属 7月~8月)

眼下には有峰湖

今回の登山は高山植物の勉強と読図もテーマの一つです。

夏期には富士山で登山ガイドをしているのですが、富士山以外でも登山ガイドがしたいと思うようになり

現在、公益社団法人 日本山岳ガイド協会の登山ガイドステージ2という資格を取得中です。

筆記試験には合格できたので今後は実技試験に4つ合格し義務講習も修了すれば登山ガイドへの道が開けます。

ゆくゆくは登山ガイドステージ3へとステップアップして剱岳も案内できる様になるのも目標の一つです。

地形や標高から現在地を特定

整地をして目標の方向などを見極める

この読図が今回はかなり役に立ちました。

最近だと大多数の人がアプリを使うことが多いと思いますが、もちろん私も使ってます。

ですが充電するためのコードを間違えて持ってきてしまいスマホが1日目で終了。

そのため2日目の行動は高度計、コンパス、地形図を使っておこなうこととなりました。

現在地確認、山頂までの標高差や距離、大凡の時間、ルート上に何があるかなどを地形図から読み取ります。

山頂に行く途中には残雪も多くあり夏道も消えていたためアナログの道具があり、その使い方を知っててよかったと思いました。

水芭蕉(サトイモ科 ミズバショウ属)

薬師峠から数分歩いた沢沿いにも水芭蕉がたくさん咲いていました。

ハンノキ(カバノキ科 ハンノキ属)

のんびり歩いて約5時間

平日ということもあり小屋の前は静か

太郎ラーメン

太郎ラーメン大盛り(1800円)

提供時間は午前11時~午後2時までですが、5分前に飛び込みで注文が出来ました。

行者にんにくがとても美味しかったです。

ここでテント泊の受付も済ませてからテント場の薬師峠へと歩きます。

私含めて4張

ファイントラックのカミナモノポールです。

設営も簡単なのでいつもシングルウォールを使っていて結露は受け入れてます!笑

水場もトイレも歩いて30秒にあるのでとても過ごしやすいテント場でした。

19時には就寝しましたが全然眠れなくて深夜発の予定を変更して4時の起床にしました。

どこでも寝られる様にナリタイw

しばらくは沢沿いを歩く

薬師峠から先には所々残雪がありました。

残雪で夏道がわかりにくくなっているので注意が必要です。

左:槍ヶ岳  右:黒部五郎岳

まだ営業前ですが休憩させてもらいました。

ここから山頂まで約1時間

薬師岳山頂はもうすぐ

薬師岳 登頂

この日は風も弱くて快晴なこともあり山頂はとても気持ちよかったです。

見渡す限り山しか見えない、奥深い山は日常を忘れさせてくれ心が洗われる様でした。

振り返れば薬師岳山荘と太郎平小屋

帰り道の太郎坂

テント場に戻って帰り支度もあるのであんまり長居せずに帰路につく

残雪の下りはアイゼンを使ってサクサク下りました。

雪もかなり緩んでいるのでチェーンスパイクでは心元ないので重いけどアイゼンを用意。

また残雪の下にハイマツや岩のある区間では踏み抜きなどにも注意しながら歩きました。

テント場でエネルギー補給

天気もよく風もないので撤収も楽に出来ました。

夏は富士山で登山ガイド業務があるので次は秋に雲の平周辺にも行きたいと思っています。

下山したらコレでしょ!

折立登山口にはトイレも自動販売機もあります。

今回のルートもいずれはお客様を案内したいと考えているので、たくさん勉強して引き出しを増やして行きたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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