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剣山

剣山(つるぎさん、標高1,955m)は四国・徳島県に位置し、日本百名山の一つに選ばれている山です。

西日本では石鎚山(1,982m)に次いで2番目に高い山とされ、3番目は鹿児島県・屋久島の宮之浦岳(1,936m)です。

登山道はよく整備されており、見ノ越からリフトを利用すれば標高差を大きく抑えて稜線付近までアクセスできます。

これにより、初心者や観光で訪れる人でも比較的歩きやすく、山頂付近の木道から四国山地の広い展望を楽しむことができます。

山域にはシコクシラベやコメツツジなど四国の高標高帯に特徴的な植生が見られ、季節によって高山植物、紅葉、冬の霧氷など多彩な景観が楽しめます。

また、稜線は風の影響を受けやすいため、特に寒冷期は体感温度が下がりやすく、防寒対策と天候判断が重要です。

危険箇所は多くありませんが、天候悪化時の強風、濡れた木道の滑りやすさ、リフト運休時の行動計画など、基本的なリスク管理は必要です。

良好なコンディションであれば、四国山地の雄大な眺めと歩きやすい稜線が魅力の山です。

目次

※クリックすると該当箇所にジャンプします。

四国旅行と剣山について

今回の四国旅行では、日本百名山の「剣山」と「石鎚山」を登ることを目的にしていました。

今回は妻と愛犬2匹との車中泊旅です。

剣山を含めて日本百名山を登頂したのは62座目となります。

剣山 リフト乗り場の建物全景

リフト乗り場の一階にはカフェもありました。

 

この日は晴れで時折冷たい風が吹いたが、歩きやすく気持ちのいい天候でした。

剣山はリフトを使って標高を稼げるため、天候次第では初心者でも十分に楽しめる山だと感じました。

アクセスとリフト利用

この日、見ノ越のリフト券売り場は朝9時に営業開始

この日は連休後の平日で紅葉のピークは過ぎているにも関わらず観光客と登山者が多く、剣山の人気の高さを感じました。

※季節によりリフト運行時間が異なる場合があるため事前に確認することをお勧めします!

剣山 リフト券売り場の建物内

この日は9時から運行開始

 

リフトで西島駅へ向かう途中、紅葉した斜面が一面に広がり、四国の山らしい穏やかな雰囲気を味わえます。

紅葉はすでに最盛期を過ぎていたものの、まだ十分に色づきが残っており、秋らしさを感じながら西島駅へ向いました。

剣山 リフト券売り場

大人往復 1,900円でした。

西島駅から登山開始

西島駅からは歩きやすい登山道が続きます。

剣山 ルートマップ

※地図出典:国土地理院地図
※ルート表示:ヤマレコ(当日の軌跡)

 

道標がしっかり整備されているため、分岐で立ち止まって確認さえすれば、迷う心配はほとんどないと思います。

剣山 西島駅 から見下ろす紅葉 広がる山々

西島駅からの景色も最高です。

 

剣山 西島駅 リフト乗り場

西島駅までは約15分の乗車です。

 

標高1750mから階段で整備された緩やかな登りが続き、森林帯の中を進みながら、少しずつ視界が広がっていきます。

剣山 西島駅からの登山道スタート地点

降り場横にある道が山頂までの最短ルート

尾根道から稜線へ

尾根に近づくにつれて冷たい風が強くなり、木々の枝にはうっすらと霧氷がついていました。

晩秋らしい冷え込みを感じながらも、空は明るく、気持ちの良い登山が続きます。

剣山 尾根道コース 分岐点

左は一の森、右は大剣神社、山頂へは真っ直ぐです。

 

剣山 木々に付く霧氷

前日はかなり冷え込んだ様ですね

 

視界が開けると、剣山らしい優しい稜線が広がり、山頂までは木道が整備された歩きやすい道が続いています。

剣山山頂

剣山山頂(1,955m)に到着すると、四国山地の緩やかな山並みが一望できました。

広い木道と開放的な山頂で、風は冷たいものの、晴れた空の下で稜線の景色を十分に楽しむことができました。

剣山本宮全景

剣山本宮

 

山頂付近では、高知県から来たお二人と出会い、紅葉の様子や高知のカツオの美味しい店について教えてもらいました。

人や景色も一期一会。

こうした出会いも登山の楽しみのひとつです。

「塩で食べるカツオは別格」とのことで、実際にあとで食べてみると、その言葉通りの格別な美味しさでした。

剣山 山頂道標

リフトを使えば登るのは1時間ほどです。

次郎笈の展望

剣山山頂から見える次郎笈の大きな稜線は迫力があり標高こそ2,000m以下だが、かなりのスケール感でした。

やはり山の魅力は標高だけでは語れないですね。

剣山を訪れたら、ぜひこの景色は見たいと思っていたので天候に恵まれて良かったです。

剣山山頂から望む次郎笈全景

剣山から眺める次郎笈(じろうぎゅう)

 

今回は剣山山頂から次郎笈方面へ少し下り、途中から遊歩道に合流するルートで西島駅へ戻りました。

稜線上は風が冷たかったものの、遠くまで視界が開けていて、終始気持ちの良い道のりでした。

遊歩道で下山

下山には遊歩道ルートを選びました。

森の中を進む静かな道で、落ち葉を踏みしめながら歩く晩秋らしい景色が続きます。

場所によっては小さな氷柱も見られ、季節の変化を感じられる道でした。

剣山 次郎笈と剣山の中間にある分岐点

剣山と次郎笈の中間地点に分岐があります。

 

剣山 登山道で見かけたたくさんの氷柱

氷柱がたくさん

 

剣山 遊歩道コース途中の道標

もう少し早ければ紅葉のトンネルだったでしょう

 

西島駅まで戻ったあとは、再びリフトに乗って見ノ越へ。

剣山 西島駅 建物全景

犬と一緒にリフトも乗れるようです。

 

帰りのリフトでは紅葉した斜面を間近に眺めることができ、登りとはまた違った景色を楽しめました。

高知の塩カツオ

山頂で教えていただいた高知の「塩カツオ」は、下山後のご褒美として最高でした。

炙られた香ばしさと、塩だけで引き出された強い旨味が印象的で、高知ならではの味を楽しむことができました。

高知 カツオの舟盛り ノンアルコールビール

本当に塩で食べるのが美味しすぎた!

当日の行程(2025年11月4日)

9:30 西島駅より登山開始
9:40 刀掛ノ松
10:20 剣山山頂
11:40 大剣神社
12:00 西島駅到着(リフト下山)

剣山 下りリフトから見る広がる紅葉

日差しで鮮やかに彩られています。

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四国の名山を続けて楽しみたい方は、
鎖場で知られる日本百名山・石鎚山(成就社ルート)の記事もご覧ください。

四国 石鎚山 天狗岳山頂 相互リンクよう写真

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おわりに

剣山は、比較的容易に稜線に出られる山であり、天候さえ良ければ初心者でも絶景を楽しめる山だと感じました。

リフトを利用することで体力に不安がある人でも挑戦しやすい一方で、雨や風の影響を受けやすい山でもあるため、天候判断や装備の準備はしっかりしておきたいです。

登山口である見ノ越までは、細く曲がりくねった峠道が続くため、車で向かう場合は運転にも注意が必要です。

誰にでも開かれた山だからこそ、事前の下調べと自分の体力・経験・天候に見合った判断を心がけましょう。

四国旅行の良いスタートとなり、続いて登る石鎚山への期待も高まった一日でした。

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