小川山でアルパインの世界へ|涸沢岩峰郡トラバースとクラッククライミングの3日間
今回の目的は、2020年頃に開拓されたバリエーションルート「涸沢岩峰郡トラバース」
自分にとって、ロープを使うアルパイン系の登攀は新しい挑戦となりました。
経験豊富な友人にリードをお願いし、自分はフォローとして役割を分けながら行動しました。
緊張感の連続でしたが、それ以上に山の新しい魅力を知る3日間になりました。
小川山へ向かった2泊3日
4月中旬、富山から小川山へ向かいました。

友人はテント泊、自分は車中泊。
同じ場所にいても過ごし方が違うのも、こうした山行の面白さのひとつだと思います。
今回の拠点となった廻り目平キャンプ場は、小川山エリアのクライミングや登山のベースとして人気の場所です。
目的はただ登山道を歩くことではなく、岩と向き合い、ロープを使い、普段とは違う山の楽しみ方を知ること。
出発前から期待と少しの緊張がありました。

初めての涸沢岩峰郡トラバース
今回のメインは小川山 涸沢岩峰郡トラバース。

自分にとっては、ロープを使うアルパイン系の登攀は新しい挑戦です。
これまでバリエーションルートは経験があるもののソロでロープなしでも完遂できる登山が中心だったため、山の中でロープワークを交えながら進んでいく感覚はとても新鮮でした。

普段の登山とは違い、一つひとつの動きと判断に高い集中力が求められると感じました。
岩の形、足の置き場、体の使い方。
見るだけでは分からない世界が、実際に取り付くことで少しずつ見えてきました。

一番印象に残った懸垂下降
今回の山行で、特に印象に残ったのは最後の懸垂下降です。

下降開始地点は先が見えないほどの角度。
ロープに体を預けて下り始めると、途中からは壁から離れ、足元には空間が広がります。
頭では理解していても、実際に宙に浮く感覚は独特でした。
空中懸垂を含めた約30mの下降を2回繰り返します。
一本ずつ確実に操作し、無事に下り切ったときの安心感と達成感は強く残っています。
あらためて、技術と安全管理の大切さを感じる場面でもありました。
下山後も岩へ、ショートルートの時間
涸沢岩峰郡トラバースを終えて下山したあとも、そのまま終わりではありませんでした。
まだ日が落ちるまでには時間があったため、ショートルートを2本ずつ。
スラブ系のルートは短くても、内容はしっかり濃い時間でした。
朝から行動し続けた一日でしたが、最後まで充実感のある山行になりました。
3日目はクラッククライミングに挑戦
3日目の午前中も、いくつかのルートに挑戦しました。
ただ、前日の疲労は想像以上に残っていて、思うような動きはできませんでした。
改めて、登ることと回復することの両方が大切だと感じました。
その中で初めて挑戦したのがクラッククライミングです。


イメージ通りには登ることができず、それでも不思議と気持ちよさが残る一本でした。
手や足を岩の割れ目に差し込みながら登る感覚は新鮮で、また挑戦してみたいと思える体験になりました。
しかしお陰様で手の甲から前腕までは擦り傷が増えました。
友人との出会いが山の世界を広げてくれた
今回の3日間で強く感じたのは、友人の存在の大きさです。
経験豊富な友人がいたからこそ、自分ひとりでは踏み込めなかった世界を見ることができました。
安全管理、判断、技術、経験。
その積み重ねの中で、自分も多くのことを学ばせてもらいました。
人との出会いで、山との付き合い方が大きく広がる。
そんなことを改めて感じた山行でもありました。
今回の山行を振り返って
腕は擦り傷だらけ。
筋肉痛もしっかり残りました。
クライミングを始めたばかりの自分にとって、決して楽な3日間ではありませんでした。
それでも、初めてのアルパイン体験、懸垂下降、クラッククライミング。
どれも新鮮で、学びの多い時間でした。
歩く登山とはまた違う山の魅力が、そこにはありました。
またひとつ、山の楽しさが増えた気がします。

おすすめ記事
今回のようなクライミング中心の山行とはまた違った魅力として、のんびり過ごす山の時間も好きです。あわせて、大品山で雪上テント泊を楽しんだ記録もぜひご覧ください。

この記事へのコメントはありません。