鳥海山|日本海を望む外輪山歩きと新山登頂
9月12日、鳥海山を歩いてきました。
秋雨前線の影響で、東北より南では天候が安定しない場所が多かったこの日。
以前から妻に「鳥海山は景色がとてもきれいだから、晴れた日に歩くと気持ちいいよ」と聞いていたこともあり、晴天を求めて富山から鳥海山まで足を延ばすことにしました。
前日に鉾立へ入り、登山者用駐車場で車中泊。
翌朝4時30分、まだ暗いうちから歩き始めました。
今回歩いたルート
鉾立から千蛇谷を経て新山へ登り、帰りは外輪山と鳥海湖を巡って鉾立へ戻る周回ルートを歩きました。
できることなら同じ道を往復するより、違う道を歩いて新しい景色を見たい。
今回はそんな自分の好みにも合ったルートです。

日本海を眺めながら御浜小屋へ
鉾立からの登山道は石畳などよく整備されていて、ルートも明瞭です。

なだらかな山の中を歩く、賽の河原付近
明るくなるにつれて周囲の景色が見え始め、振り返ると日本海が広がっていました。
鳥海山で特に印象的だったのが、このなだらかな山容です。
自分が歩いてきた道が遠くまで見え、その先には日本海。
振り返ってその景色を眺めていると、気持ちまで洗われるようでした。
御浜小屋付近からは、眼下に鳥海湖を望むことができます。
広い山の中に収まる鳥海湖と、その周囲に広がる景色。

千蛇谷から新山へ
御浜小屋から千蛇谷方面へ進み、新山を目指します。

広くなだらかな景色の中を歩いてきましたが、御室まで来ると山の雰囲気が一変。
大きな岩が重なる山頂部へ入ります。
ストックをしまい、両手も使いながら岩の間を登っていきました。

大きな岩が複雑に重なっている場所もあり、踏み外せば危険です。
ここは足元を確認しながら慎重に。
そして鳥海山最高峰、新山(2,236m)へ。
山頂はかなり狭い場所ですが、この日は早い時間に到着したこともあり、まだそれほど混雑していませんでした。
山頂にいた方にお願いして、記念写真も一枚。

新山から下る途中では、巨岩の間を通る胎内くぐりへ。

岩の間を抜け、外輪山方面へ向かいます。
外輪山歩きがとにかく気持ちいい
新山からは外輪山へ。
今回の鳥海山で、特に印象に残ったのがこの区間でした。

前を向けば、山越しに日本海。
振り返れば、先ほど登った鳥海山の山頂部。
行者岳、伏拝岳、文珠岳と歩いていく間も、視線を変えるたびに景色が変わります。

外輪山を歩きながら眺める日本海。今回特に気持ちよかった区間です。
この時期はエゾオヤマリンドウもよく見かけました。
大きな景色に目を奪われながら、ふと足元を見ると花が咲いている。
9月の鳥海山では、そんな景色も楽しむことができました。

鳥海湖を経て鉾立へ
外輪山を歩いたあとは御浜方面へ進み、鳥海湖の横を通って鉾立へ戻ります。
往路の千蛇谷とは違う景色の中を歩けるのも、このルートの面白いところ。

同じ山の中でも、なだらかな登山道から岩の山頂部、外輪山、鳥海湖と次々に景色が変わります。
約15km歩いているのに、長さよりも景色を楽しんでいた印象の方が強く残りました。
11時30分、鉾立に下山。
日の出前から約7時間。
最後まで気持ちよく歩けた山行でした。
また違う季節にも訪れたい鳥海山
新山直下には岩場もあり、一般的にはしっかりと登りごたえのある山だと思います。
それでも今回の鳥海山で一番強く残ったのは、歩いている時間そのものの気持ちよさでした。
日帰りで歩ける山の中では、個人的に気持ちよさナンバーワンかもしれません。
そして広い山容を眺めていると、何度も「雪があったら滑ってみたい」と思いました。
なだらかな斜面だけでなく急な斜面もあり、BCスノーボードでも訪れてみたい山です。
紅葉の季節にも歩いてみたい。
雪のある季節には滑ってみたい。
春夏秋冬、それぞれ違った楽しみ方ができそうな、懐の深い山だと感じました。
登山前後は温泉と食事も
前日と下山後には、鳥海温泉保養センターあぽん西浜へ。
温泉だけでなくサウナもあり、かなり気に入りました。
食事は隣接するとりみ亭で。
前日はアジフライ定食。

下山後は、豚骨と担々麺を合わせた「トンタン麺」をいただきました。

どちらも美味しかったです。
富山から鳥海山までは決して近くありません。
それでも、晴天を求めてここまで来てよかった。
日本海を眺め、歩いてきた道を振り返り、外輪山を歩く。
山の中を歩いている時間そのものを楽しめた鳥海山。
また季節を変えて訪れたいと思います。
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